皆さん、こんにちは。ようやく春🌸になってきたでしょうか? 今年は桜が開花してからの寒さで、いつもより桜を楽しむ時間が長くなったのは良かったですね😉 ちょっと寒すぎでしたが…💦
皆さんはワンちゃんと撮影会できましたか? ウチの凪さんは、まだまだ発展途上!ということで(笑)、落ち着きがなく、座っていられず、桜との撮影会は不調となりましたが...😓 一応、何枚かは撮れたので、近々、紹介できればと思っています🌸
さて、今日は、『いぬのきもち』5月号の紹介です。先月号では、『たしなみしつけ』でしたが、今回は、『じつは! いらないしつけ』の監修をしました。『たしなみしつけ』が上級者編?!の “いる” しつけなら、今回は初心者編?!の “いらない” しつけ。正反対のタイトルですね😆

たまに、「そこは頑張らなくて良いので、コッチ頑張ろうか😅」とか、「今はソッチより、コッチを頑張ろうか💦」という場面に会うことがあります。基本的なことを教える前に応用編を教えても、ワンちゃんからしたら「何、言っているの???」となるだけ。もちろん、なかには「イヤイヤ、それは全くやる必要ないですよ💦💦」ということも。
本当に必要なしつけは何か? 必ず押さえておかないといけないしつけは何か? 必要のないしつけは何か? 今回の特集で紹介しています。

周りのワンちゃんを見ていると、「ウチの子にもやって欲しい!」となることもありますが、「本当にそのしつけ、お宅のワンちゃんには必要?」 ちょっと立ち止まって考えてみてください。
例えば、カッコよくキレイにオスワリやフセをしているワンちゃんを見て、「ウチの子にもやって欲しい!」となったとして、それって本当に必要なことですか? ワンちゃんが訓練の競技会に出るなら必要です。しかし、一般の家庭犬であれば、お尻がシッカリ地面に着いていれば、お姉さん座りのように足がちょっと横に出ても問題ないのでは? 骨格や身体の状態によって、キッチリ座るのが難しい子もいますよ。
フセをした時に、足が横に出てしまうのを気にする飼い主さんもいます。しかし、お腹が地面についていれば、いわゆるスフィンクススタイルのフセでなくても良いのでは? 足が横に出る子もいます。両前足を畳んで、まるでネコ座りのようにフセする子もいます。片足だけ畳んでフセする子もいます。なぜか、4本脚を伸ばして地面にペッタリとフセする子もいます😆 でも、どれも、フセであることには変わりないです。ワンちゃんが楽に、その形をキープできるのであれば問題ないです。(※ただし、痛みや違和感があって、そのスタイルになっている場合もあるので、気になるようであれば受診することをお勧めします)
それぞれが個性。基本のカタチ(=お尻やお腹が地面ついている)を押さえていれば、それでOK👍 基本のカタチができた上で、さらに磨きをかけて完璧を目指すなら⭕ですが、最初から完璧だけを合格ラインにするのは❌ それは、いらないしつけです。
また、そのしつけは、『今』必要なんですか?ということも。
何も教わっていないワンちゃんに、高度なことをやらせようとしても無理。デキない、わからない状態が続けば、お互いにストレスでしかありません。
他のワンちゃんがタスク(=芸)をやっているのを見て、実際にやってみるとなかなか上手くいかない。簡単そうに見えたのに、全然できない。そんな経験はありませんか?

ちょっとしたタスクであっても、教えるのには手間も、時間も、飼い主さんの教えるスキルも、ワンちゃんの学習スキルも必要です。そのため、高度な技ほど、片手間では教えられません。つまり、時間がないのであれば、後回しで良いしつけです。それよりは、基本的なスキルを磨いて、高度のスキルにチャレンジできる土台作りを頑張った方が良いですよ👍
余談ですが…
日本では、多くの飼い主さんがワンちゃんに『オテ』を教えますよね。それこそ、「普通、できますよね? なぜできないの?」と、言われることも、しばしば😅 犬の芸と言えば、「オテでしょ!」と言う感じでしょうか?!😆 ただ海外では、『オテ』は、特に教えることはないそうですよ。私が聞いたイギリス人、アメリカ人、イタリア人からは「なにそれ?」と言われました(笑) さて、なぜ、日本人は『オテ』を教えるのでしょうか? 謎です(笑)
次は、『いらないしつけ』ではなく、『やった方が良いしつけ』の紹介。
まずは、室内でのトイレトレーニング。飼育環境や飼育状況によって、目指すレベルに違いがあるとは思いますが、経験上、諦めずに、教えた方が良いしつけだと思います。本当に大変だとは思いますが、室内トイレができると、飼い主さん、ワンちゃん共にストレスが減ると思います。
ただ、大変過ぎてトイレトレーニングを諦めてしまうこともあるでしょう。犬種、特に日本犬はお尻の始末が良すぎて😓、室内トイレをしない子がほとんどです。その場合、台風が来ようが、雪が降ろうが、外トイレに連れて行く覚悟が必要です。飼い主さん自身が、「トイレは外派でOK」と決めたことです。排泄は生理現象なので、我慢させ続けることはできません。ちゃんと外に連れて行ってあげてくださいね。
また、飼い主さん自身が体調不良で散歩に行けないこともあります。その際は、ご家族やご友人、ドッグシッターさんにお散歩に行ってもらえるように、日頃から他人に慣らしていくこと、誰とでも上手に歩けるようにトレーニングをしておくことは大切です。
もしくは、家の敷地内(お庭や玄関先)や家から近い場所にトイレスポットを教えておくことも助けになると思います。トイレ外派の子たちには、是非、教えておいてくださいね。

・・・と、色々書いてきたのは、私自身が “外派トイレ” で、少々苦労した経験があるからです😓
ひなさんは室内トイレはできたのですが、基本は外派トイレだったので、室内トイレトレーニングは完璧ではありませんでした💦 そのため、「お腹痛いぃ~ 💩したいぃ~」と夜中起こされて、急いで外に連れ出す…ということが何度もありました😓 自分がそうしてしまったので、真夜中だろうが、寒かろうが、ちゃんと連れて行きましたよ。もちろん、台風が来ようが、大雪になろうが、散歩も連れて行きました。その反省から、今、凪さんのトイレトレーニングは頑張ってます!
ただし、目指さなくても良い『完璧なトイレトレーニング』はあります。所定の場所でトイレをしてくれるのが『OK』であって、必ずシート1枚にしなければいけない理由も、指示された時にだけトイレをするように教えるのも、目指さなくて良いしつけです。
排泄は生理現象。できるだけ気持ちよく、我慢せずにしてもらわないと、病気になってしまいます。飼い主さんの都合だけで、トイレの場所や時間を設定するのはNG。ワンちゃんが気持ちよくできる場所にトイレを常設すること、清潔に保つことは必須。ちゃんとワンちゃんの言い分も聞いてあげてくださいね。
最後に、『絶対に教えて欲しいしつけ』を紹介。
まず最初は、クレートトレーニング。「クレートトレーニングって、必要ですか?🤔」と、飼い主さんからよく聞かれる、しつけの1つ。答えは「YES!」 きっと飼い主さんが思っている以上に役に立ちます。犬は狭くて暗い場所の方が安心できるので、犬にとっては重要なアイテムとなりますよ。

クレートトレーニングを失敗するのは、犬を捕まえて閉じ込める、犬が大暴れ・大騒ぎしている時に出す、反省部屋に使っている、クレートに入れるのは病院など犬にとってイヤな場所に連れて行く時だけ… など、犬にとって良いイメージがないためではないでしょうか? 逆に言えば、犬が良いイメージを持てるような場所にする、気分良く入れるような方法で入ってもらう、もしくは、静かに中にいれば、出た時に良いことが起こる!と、わかればどうでしょう。クレートトレーニングは上手くいくと思いますよ👍
ワンちゃんがなぜ入りたがらないのか、自分の対応はどうなのか?一度見直してみると良いと思います😉

そして、お散歩のしつけ。飼い主さんから「(思い描いた犬との生活は)こんなはずじゃなかったのに… 苦行です…😢」と言われることが多い、しつけの1つ。おそらく犬を飼う前には、「ワンちゃんと散歩するのがたのしみ!」と夢を膨らませていたのではないでしょうか?! それが現実には、「引っ張られて、毎日筋トレ状態… 苦痛で苦行でしかない😭」っと。
リードを着けて歩くのに慣れていないワンちゃん、興味が尽きないパピーちゃん、世の中に慣れていないので不安がいっぱいのワンちゃんにとって、お散歩ミッションはハードルが高い。さらにそのハードルを高くしているのは、実は飼い主さんの誤った対応だったりします。
散歩を苦痛と感じている飼い主さん、もしかして、「散歩の時は、警察犬のように、自分の横について歩かせれば引っ張らない!」と考えていませんか? そもそも、その考えが間違えです!
『横を歩かせれば → 引っ張らない』ではなく、『引っ張らなければ → 横を歩く』です。
なので、まずは、「横につかせて歩かせる」のではなく、「引っ張らずに歩かせる」を心掛けること。引っ張らずに歩かせるには、飼い主さんが、リードを引っ張らないことです。多少前に出ようが問題ありません。リードの長さの範囲内、引っ張らずに緩んだリードで歩けていれば、どこを歩いてもOK👍
必死にリードを引っ張って横につかせて歩くより、リードに余裕を持たせて、お互いゆったり歩けた方が、楽しい散歩になります🐾 結果的に、ちゃんと横について歩くようになりますよ😉

しつけには、絶対にやらなければならないしつけと、時間がある時・余裕がある時にやればよいしつけ、特にやる必要がないしつけがあります。しつけをするのは飼い主さん。しつけは時間がある時、心に余裕がある時でないと上手くいきません。「アレもコレも教えなきゃ…😰」ではなく、「まずはコレを教えよう! で、ちゃんと覚えてから次はコレね😉」と言う具合に、優先順位をつけて教えていくと良いと思います。頑張って!