皆さん、こんにちは。残暑が厳しく・・・というか、ひたすら暑いですね🥵 ただほんの少しだけ、朝晩の暑さは引いて来ているでしょうか? 早くこの暑さが終わって、お散歩日和の秋になってきますように!🐾
さて、今日は、『いぬのきもち』10月号のお知らせです。「じつはしんどい 犬のストレス」の監修を担当しました。「ウチの子はストレスなんて感じてないはず! だって、ストレスフリーになるのように気をつけているし!」「そもそも犬はストレスを感じているの?」「私の行動って、もしかしてストレスになってる?」などなど、ストレスにまつわる疑問は多いのでは?! 今回は、日常的によくある場面を取り上げて、『この行動はストレスです!』と解説してみました。
“ストレス” と聞くと、なぜか身構えてしまう方が多いような? なので、今回は、もうちょっと気楽に「えっ、まさかこういうことだったの?!」と、気づいてもらえるような内容にしてみました。
皆さんは、犬に対してストレスを与えないように、色々工夫して、なるべくストレスから犬を遠ざけるように過ごされていると思います。大きなストレス・過度なストレスから遠ざけるのは⭕なのですが、小さなストレス・些細なストレスからも遠ざけるのは❌ 犬のストレス耐性を低下させてしまうので、気をつけてください。
今回は飼い主さんが考えている “ストレス” ではなく、犬が日々感じている “ストレス” を、犬の立場を人に置き換えて、犬的見解を紹介してみました。なかなか斬新なアプローチですよね😆
例えば、これもよく見かける光景ですが、散歩中にスマホを見ながら歩いていませんか? 飼い主さん的見解では、「自由に歩き回れているし、別に良いのでは?」ということではないでしょうか? では、犬的見解は? 自分で周囲を確認して安全確保をしなくちゃいけないし、どこに行けば良いのかわからないし、そもそも飼い主さんが話し掛けても無視だし💢...ということと同じですよ。
自身に置き換えて想像してみてください。相手に話し掛けているに、生返事ばかりでスマホの画面から目を離してくれない・・・イラッ💢としませんか? このような状態が続けば、ストレスになるか、ストレスから身を守るために、相手のことを切り捨てる?!(=話を聞かない、無視する)ことになりませんか?
犬も同じ。飼い主さんが話を聞いてくれないのであれば、話し掛ける必要はなくなるし、話も聞かなくなります。もし、ワンちゃんが、最近、言うことを聞かないなぁ🤔と思ったら、自分の対応をちょっと思い返してみてください。「もしかして・・・」と言うことが見つかるかもしれませんよ。
トレーニングに関しても、結構、見かける光景が。他のワンちゃんができるコマンドや、タスク(=芸)を見て、「ウチの子もやってみよう!」と言う飼い主さんは多いですよね。そう思うのは⭕ 色々なことを教えて、犬に刺激を与えることは良いことです。しかし、教え方が問題!
例えば、「オスワリ」しか教えられていない子に、急に「オスワリ・オテ・オカワリ」と言ってもできるわけがないです。勝手に犬は「オテ・オカワリ」をするものだと、勘違いしている飼い主さんが多いように感じています。もちろん、その行動を誘うような行動ができればやりますが、いきなり飼い主さんが手を出して「オテ」と言っても、犬的には「は?」と言う感じです。
知らないコマンドを急に言われた時の犬的見解は、「なに言ってるの?」「何するの?」「何?何?何?わかんない…😢」なのでは? そのわからないことをできないからと言って、強引に引っ張られたり、押さえつけられたりしてやらされたら、それは多大なるストレスになるのでは?🤔 想像してみてください。数学が苦手なのに、「この○○の定理ってさぁ~」と、意味が分からない、興味のないことを延々聞かされた挙句、「こんなに詳しく説明しているのになんでわからないの?」と言われたら・・・ 私ならキレますね(笑)
相手のことを思って、「コレはストレス」「コレはストレスではない」と判断することは必要なことです。ただし、その判定をする時には、相手の立場に立って考えてください。犬のことを思ってストレス対応をするのであれば、犬的見解はどうなのか? この反応はストレス行動なのか? それとも単なる本能行動なのか?! なども含めてよく観察し、対応するように心掛けてください。
飼い主さん自身はそれほど大きなこととは考えていなくても、犬にとってはストレスということもあります。自分がした行動の後、ワンちゃんがどんな反応をしているのかなども含めて、ワンちゃんの行動を日々よく観察してみてください。ワンちゃんからの犬的見解が届くと思いますよ。