本年もよろしくお願いいたします
年末年始、クリスマスカードや年賀状で、ワンちゃんたちの様子をお知らせいただきありがとうございました。「元気にしているねぇ~」 「がんばってるねぇ~」と嬉しくなる半面、「ん?これは連絡すべきか?!」と、思う子もいましたが・・・💦 何はともあれ、OB&OGの子たちの様子を知らせていただいて嬉しかったです。OB&OGのみなさん、お時間がある時で構いませんので近況報告がいただけたら嬉しいです。いつまでもウチの子のサポートはしていきますので!😉
また、ひな先生へのメッセージも沢山いただき、ありがとうございました。「頑張ったね」「最後までひな先生でしたね」などなど😆 きっとひなもメッセージを見て、天国で笑っていると思います。ありがとうございました。私も前を向いて頑張ります!
さて、新年早々、大きな地震、そして事故がありました。被災された方には、心からお見舞い申し上げます。
大きな災害が起こる度に、犬の関係者としては、犬のしつけの大切さを再認識していただきたいと、毎回、思います。今回の地震でも、ワンちゃんと同行避難されている方の映像がありました。ワンちゃんのしつけがしっかりできていれば、一緒に避難することも、避難所で一緒に過ごすことも可能性になってきます(※自治体、避難所によっても対応は変わってきますので、お住まいの自治体HPなどでご確認ください)。しかし、しつけができていなかったらどうでしょうか? 一緒に落ち着いて逃げることができますか? 避難所の人の多さにパニックにならずにいられますか? ケージの中に入っていられますか? 皆さんのワンちゃんたちはどうでしょうか?
参考にしてください・・・
環境省 『ペットの災害対策』 (動物愛護管理法)
多くの飼い主さんは、何かが起きた時に、しつけの重要性に気づきます。でも、何かが起きた時に気づいても、もう遅いです。しつけは難しい、面倒くさい、そもそも必要あるの?と思っている方、しつけは芸を教えることではありません。しつけは犬が気楽に日常を過ごすために、環境に慣れること、ルールを学ぶことです。それが、いざという時に役に立ちます。ワンちゃんと楽しく暮らすため、いざという時にワンちゃんの命を守るため、しっかりしつけをしていきましょう!
例えば、吠えのしつけ『壁』。これは、どうしても乗り越えなければならない『壁』ではあります...が! “ 何があっても吠えさせないぞ!” のような、“エベレストを登るぞ!” 級の高い目標を掲げてしまえば、ほとんどの人は失敗すると思います。私も間違えなく失敗すると思います。そんなに高い『壁』を正面突破しようとすれば、当たって砕けるのが目に見えています。ではどうするか?
- 高い『壁=目標』を作らない ワンちゃんがちょっと背伸びをすればクリアーできる目標を設定する
- 飼い主さんは望んでいる正しい行動を教える 『吠える』= 間違った行動を怒るのではなく、『吠えていない』= 正しい行動を褒めること
- 正しい行動をとれる境界線を見極める 境界線の手前、正しいことができる状態から、徐々に慣らしていくこと
- 焦らないこと!
吠えグセの問題
初心者さんからベテランさんまで、
大きな『壁』を感じているしつけ
“しつけ” という山登りをする時、そのルート(=方法)は1つではありません。ワンちゃんによってルートが違うのは当たり前。登る山の高さ(=目標)が違うのも当たり前。それぞれのワンちゃんに合ったルートで、登頂時間(=期間)で、そして登頂目標で!進めていってもらいたいなと思います。
犬が苦手な犬
他の犬を見るとパニックになり
吠えまくってしまう… しつけの『壁』
また、“そもそもその『壁』、乗り越える必要ありますか?” という例も紹介しておきます。
よく飼い主さんから「ウチの子、他のワンちゃんが嫌いみたいで、見ると吠えるんです」と相談されることがあります。話を聞いてみると、「他のワンちゃんと仲良くなって欲しくてドッグランに連れて行ったんですけどダメで… もっと連れて行けば、そのうち慣れますか?」とのこと。この対応はよく聞く対応ですが、ほとんどの場合、「止めてあげてください!」と、伝えます。
そもそもですが、皆さん、『犬だから犬全員と仲よくできるはず!』と、思っていませんか? この質問をすると、多くの飼い主さんが、当たり前のように「えっ?犬なんだから犬はみんな友達でしょ?」と答えます。が、それは正しい考えでしょうか? 「アナタ(=人)はどんな人とも仲良くできますか?」と聞かれたら、ほとんどの方が「無理かなぁ~」と答えるのでは? 犬も同じです。犬にも好みがあります。ですから、犬だからと言って、誰とでもお友達になる必要はないです。お互いに相性があった時にお友達になればOKなんです。そう考えれば、“他の犬みんなとお友達になる”『壁』は、越えなくて良い『壁』になります。
ただ、『壁』が無くなったからと言って、何も対応しなくて良いことではありません。違う目標を持ってください。その目標は、“礼儀正しく無視する” こと、そして “親友を見つける” こと。“無視すること” は、吠えないことに繋がります。“親友を見つけること” は、少しづつ他の犬に慣れることに繋がります。この2つの目標が達成できれば、『犬を見てもパニックにならず、穏やかにいられる』ことになりますよ。
目標や方法が1つだけと考えてしまうと、それが『壁』になってしまいます。知らない間に、飼い主さん自身が『壁』を作り上げてしまっていることもあります。『壁』を感じた時には、まず一歩下がって、何が『壁』になっているのか、それは越えるべき『壁』なのか、その『壁』は違う方法で越えられないのか、考えてみてください。そこにヒントが隠れているかもしれませんよ! ガンバって!
最後にお知らせです。
長らく読んでいただいた『ひなの日記』のぺージですが、『Memory of Hina ひなと歩いた日々』にまとめました。ひなと歩いた17年間の記録です。たまぁ~に訪れて、ひなさんのことを思い出していただければ嬉しいです。