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『いぬのきもち』🐾

皆さん、こんちには。暑い日が続いていますね。体調を崩されていないでしょうか? 我が家も、ハイシニアのひな様がいるので、室温管理には気を使ってます。特に、彼女がいつもいる場所には、直接、エアコンの風が届かないので、サーキュレーターで冷気をどう飛ばそうか?🤔、日々、調整しています。

そして、この時期、良く質問されるのが、『お散歩の時間』のこと。ワンちゃんたちは、暑さが苦手💦 お散歩時間は気を使いますよね。多くの飼い主さんは、朝が7時前、夕方は18~19時以降に出ているのかな?!(あくまで目安です!) しかし、時々ですが、日中、お散歩中の飼い主さんとワンちゃんを見かけることがあります。見る度に、熱中症になっていないか、足裏を火傷していないか、、、心配になります。日中のアスファルトの熱さと、輻射熱による高温は、靴を履いて、ワンちゃんより背丈がある我々(=大人)の体感とは、まったくになっています。『お散歩をする全ての道路をチェックして!』とは言えませんが、せめて家の近くで構わないので、『直射日光が当たっている道路を、触って、チェックしてから』、お散歩に行くようにしてください。宜しくお願い致します。

さて、今日は、『いぬのきもち』9月号の紹介です。今回、監修させていただいたのは、「犬の興奮をSTOP!」という特集です。「ウチの子、落ち着きがなくて…」とか、「ウチの子、〇〇を見る(聞く)と、すぐに興奮しっちゃって大変なんです…」とか、「家に帰った時、大興奮で! 嬉しいけど、足に悪そうで心配です…」など、『困った! でもどうすれば良いの?』『しょうがない😞 でも、恥ずかしい…💦』『嬉しい! でも、心配…😖💦』ということが多いのでは?!
興奮する対象や状況は、犬それぞれ。一概に「こうすれば、絶対解決します!」とは言えませんが、なぜ興奮状態になったのかが分かれば、その対処法もわかってくるかも! そのヒントを、今回の特集で提示してみました。実はその興奮、知らない間に、、興奮増大させているかも?! ちょっと、ご自身の対応を振り返ってみてくださいね。

ジュニア同士がガウガウしている

ケンカ?!と思われる方も多いかな?
心配ご無用! 2人は姉妹
遊んでいる最中です

いわゆる“ワンプロ”中
遊びを通して犬のマナー、甘噛みに程度、
興奮を抑えることを学んでいきます

マルシー2頭とゴールデンが吠え合っている

マルシー2頭とゴールデンパピー
小心者マルシーたちは警戒吠え!
ビックリしたゴールデンパピーは応戦👊
3人とも興奮度MAX🤬

ゴールデンとひな

そこに入ってきた年長者ひな先生
ゴールデンパピーを落ち着かせます
さらに対応方法を伝授?!(笑)

吠えるマルシーと無視するゴールデン

ひな先生の教えで、ゴールデンパピーは
見事な“無視”を実施中👍
その後、マルシーとゴールデンパピーは
落ち着き、並んでお散歩できました

パピー時代は、毎日が勉強です。同じパピーたちと遊びを通して学ぶ。母犬や、先輩犬たちから犬のマナーを学ぶ。飼い主さんの対応から学ぶ。色々な場面、経験を通して様々なことを学んでいきます。パピーたちは水がスポンジに吸い込まれるように、グングン色々なことを吸収していきます。成長と共に吸収(=学習)速度は緩んできますが、歳をとっても、学習意欲はシッカリありますよ😉 ココで問題になるのは、飼い主さんの心構え。おそらく、多くの飼い主さんが、『自分の態度、対応、表情、声』が、犬たちに影響を与えているなんて、少しも考えていないのでは? そこが問題。犬は飼い主さんの対応から、良い方向にも、悪い方向にも成長していきます。その良い例が『興奮』した時の対応です。

ワンちゃんが興奮している時、飼い主さんはどう対応しているでしょうか? 最初は微笑ましく見ながら、「ダメでしょぉ~😊」と声をかけている方が多いのでは? それが次第にイライラし始め🤨、最後には「いい加減にしなさい!💢」と怒り出す... お散歩中は、他の飼い主さんがいる手前、怒ることもできずに、リードを強く引っ張ったり、釣り上げたり、抱っこして足早に通り過ぎる、という方もいるのでは? 

飼い主さんの気持ちとしては、「なんでダメ!って言ったら止めてくれないの?」「吠え続けるから、恥ずかしいじゃない😖」とかでは?
では、ワンちゃんは? 「最初は褒めてくれてたのに、どうして急に怒り出すの? 意味わかんない😟 あっ、声が小さかった?」「急に引っ張られて痛いじゃん! 何すんの!😠」など、飼い主さんの気持ちとは、全く違う解釈をしていることが多いです。

犬は、飼い主さんの態度や表情、声の音で、自分の行動が正しいのか、正しくないのか、判断をしています。飼い主さんが、優しい声で声を掛けたということは、それは褒められている、正しい行動と受け取られてしまいます。また、飼い主さんからすると、犬を吠えている対象から、もしくは意味で、抱っこをしていますが、犬からすると、吠えたことによってがもらえた(=抱っこしてもらえた)と、解釈しています。結果として、興奮は大きくなっていく訳です。

黒ラブの太ももの咬みつくハスキーパピー

お転婆ハスキーパピーに付き合う黒ラブ先輩
怒らず、上手にかわしています

これもなかなか大変💦

横たわる黒ラブに飛び掛かるハスキーパピー

調子に乗ったハスキーパピー
もっと激しく黒ラブ先輩に襲い掛かります
やや焦りが出てきた黒ラブ先輩💦

地面のニオイを嗅ぐ黒ラブとハスキーパピー

ある程度付き合ったところで休憩
地面のニオイをかいできる2人
ニオイをかぐことで、落ち着いていきます
黒ラブ先輩、実地指導中かな?!

犬が興奮すること自体は、特に問題ではありません。我々人間も、楽しいことがあったり、嬉しいことがあったり、逆にイラッとした時に興奮することがありますよね。犬も同じです。問題になるのは、興奮を抑えられずに大興奮になってしまうこと。大興奮してしまい、我を忘れて自分や他人・犬に危害を加えてしまうこと。落ち着くことができずにパニック状態になってしまうこと。興奮しているということは、落ち着けていない、つまりストレス状態が続いているということなので、結果的に健康を害する恐れがあるということです。

興奮が問題にならないようにするには、興奮を抑える術を身につけることが大切です。その為に、基本的なしつけは必須です。そしてもう1つ。興奮が大興奮にならないように、飼い主さんが落ち着く、興奮状態を褒めない、煽らない、ということです。おそらく皆さんが思っている以上に、犬が興奮する原因が、飼い主さんの対応であることが多いです。

ワンちゃんの行動を変える為に、是非、ご自身の対応を顧みてください。もし心当たりがあった場合は、その対応を止めてみてください。しばらく続けていくと、ワンちゃんからの「あれ? 最近、飼い主さんの反応が違うなぁ🤔」という表情が見られると思いますよ。飼い主さん一人で実施するには自信がない・・・という場合は、是非、プロの力を借りてくださいね。宜しくお願い致します。