久しぶりに『お客様の声 Voice 』の更新をしました。
今回、レッスンの感想をくれたのはラブラドール・レトリバーのシュリちゃん。シュリちゃんとは、つきのわ動物病院のパピーパーティーで出会いました。
初めてパーティーにやってきたシュリちゃんは、落ち着きのない様子でした。病院スタッフさんからも、「診察に来た時に固まっちゃうような子で...」との話が。飼い主さんに話を聞くと、4カ月くらいまでペットショップにいたとのこと。さらに、ペットショップでの状態は悪く、お家に来てからも体調が戻るまでかなりに時間が必要だったそうです。そのせいかシュリちゃんは、完全に経験値が足りない『社会化不足』の状態。対人、対犬、対環境など、世の中の色々なことに対して、どう対応すれば良いのかわからない...という感じでした。この状況に、ご家族は戸惑いを感じていたようです。
ご自宅訪問した初日、お家で巻き起こっている?!色々な問題を聞きました。で、確信! シュリちゃんはとても賢い子で、飼い主さんからの指示を、彼なりに解釈した結果、間違えた方向に行ってしまっていたようでした。飼い主さんがシュリちゃんにわかるように、「こうして欲しい!」とちゃんと伝えれば、ちゃんと理解できる子だと感じました。ただ、シュリちゃんにも『落ち着くこと』を、学んでもらわないといけませんでしたけどね。そこはラブラドールですからっ!😅
最初、飼い主さんは、シュリちゃんが “賢い子”、ということには疑心暗鬼でした。なぜなら、飼い主さんから出てきた言葉は、「この子にはできない」「この子には無理」...そういったネガティブな言葉だけでしたから。ただ、「今は、何も学べていないスタートラインにいるとしたら、あとは上に登るだけ😜 伸びしろがいっぱいです!」という話には納得。トレーニングに加えて、飼い主さんが、正しい対応の仕方をしてもらうようにお願いしました。
レッスン最終日、飼い主さんの指示も
シッカリ耳に入るようになりました
顔もキリッとなってきました👍
毎週、毎週、3歩進んで1歩下がる🐾...という時もありましたし、事件?!もありましたが、どんどん成長していったシュリちゃん。家の中でも、外でも、徐々に成長を見せてくれました。トレーニングをしたとしても、それだけで社会化を進むわけではありません。ただ、褒めてトレーニングをしていくことで自信に繋がっていきます。その自信が、落ち着きに繋がったり、チャレンジする気持ちに繋がっていき、結果的に社会化が進んでいきます。シュリちゃんも、ご家族の頑張りで、お家の中での落ち着きはもちろん、お散歩中も落ち着いてきたようでした。
そして、レッスン最終日、飼い主さんも私も!ビックリなことが起きました。私がお伺いした時です。門から入ってくる私を、シュリちゃんは窓から確認。いつもなら吠えながら走り回っているのですが、声も聞こえない...「どうした?シュリ? まさか私を見て逃げた💦」という感じでした。で、ドアを開けてビックリ! オスワリをして、吠えずにコチラをキラキラ目で見つめているシュリちゃんが!😆 「キャァ~~~~賢いぃ~~~!」と、叫びたい気持ちを抑えつつ、シュリちゃんが興奮しない程度に!褒めまくりました。シュリちゃんも、「飛んじゃダメ、飛んじゃダメ!」と言い聞かせていたのでしょうね。何度か跳ねそうになってましたが、自制していました。ヤッタね、シュリ👍 “お客様をお迎えする時のマナー”を、自分で編み出したね😜
でもなぜ、こういう考えにシュリちゃんが至ったのか?と、疑問に思いますよね。シュリちゃんには、『人に飛びつかないこと!』というルールを教えていました。大型犬なのでこれは必修のマナーです。さらにシュリちゃんルールとして、『外に出る時には、ココにオスワリをすること』というルールがありました。どうやらそれを、シュリちゃんなりに組み合わせて作りだしたようです。
前回までは、“ルールはだいぶ身についてきたなぁ~”という感じでしたが、まさかこうなるとは! 誰も「こうしてね!」という指示は出していなかったそうです。シュリちゃんが自ら行動した結果です。その場にいた全員がビックリ。もちろん、その後で飼い主さんから出た言葉は、「ウチの子デキる子ですからっ!」でしたけどね😍🎉
シュリちゃんとは、これからも病院でのパーティーで会えそうなので、今後の成長も見届けたいと思います。まだまだ伸びしろがいっぱいのシュリちゃんです。色々なことを覚えることもできるでしょう。色々なチャレンジもできるでしょう。飼い主さんと共に、がんばってもらいたいと思います。
ガンバレ、シュリ! 応援しているよ👊